被災地のアレルギー患者を支える人々① 支援物資の流れ

 震災から2ヶ月、アレルギー支援ネットワークは不眠不休&試行錯誤で震災直後から被災地のアレルギー患者を支援してきました。支援ネットは、多くの方々からの支援のお申し出を支援が必要な方に的確に支援し続けています。

 お申し出には様々なカタチがあって、まず震災直後は、支援ネットが以前から取り組んでいる東海・東南海地震に備えた災害協定で備蓄していた物資(アルファ化米・ミルク・副食・肌着など)を支援しました。その後は、私どもの活動を支援していただいている賛助会員(法人会員)さんから提供して頂いたり、私達の支援活動を自ら探し、直接「●●が提供できます」と連絡をして頂いた企業・団体・個人からのご好意に頼っています。

 ただ、物資に関しては、現地の状況が刻一刻と変わっていて、今日必要と言われた物を手配しているうちに、明日にはいっぱいになってたり、別のものが必要になってたり…という状況です(特に一般物資は)。ですので、これはアレルギーに関してだけではありませんが、いくら支援する側/したい側が被災地に支援物資という好意でお送りしても、不要なものやすでに溢れているものであった、ということも少なからずあります。

 また、物資は届いても、どうやって本当に必要な所・人に渡すのか…。少数派支援をするうえの課題です。

 支援ネットでは、一旦支援物資のお申し出をいただいたら、それをリストアップしておき、被災者の方と個別に相談し、本当に必要とされる方に必要な物を支援しています。
被災者の方や現地の支援団体が必要とされる物資が明確になった時点で、改めてリストを確認したうえで初めて支援物資提供のお願いをしています。渡す方法は宅配業者か、業者が届かないところはボランティアさんが手渡しをします。

 震災直後から大変多くの方から、ご支援のお申し出をいただいていますが、リストアップのままの方も多くいらっしゃいます。すぐに物資を送るのではなく、「本当に必要な方に必要な物を必要な量」で支援をしているので、なかなか皆様からのお申し出に即座に対応が出来なくて申し訳ありませんが、今後もピンポイントで地道に支援をしていきますので、ご理解ならびにご支援をよろしくお願いします。