支援者訪問報告②≪福島県相馬市避難所≫

 引き続き、少し過去に戻るカタチで、GWボランティア活動報告を紹介していきます。

・最初の訪問地、湯沢のインタビューの後は、新潟の物資保管拠点で支援物資(レトルトカレーやおかゆ、子どもの日のお菓子)をピックアップしてから、28日14時ごろ福島県相馬市へ向けて出発しました。
・2つ目のプロジェクト訪問は福島県相馬市の避難所です。この避難所からはHPでアレルギー支援ネットワークについて知った3組の方々を支援しました。
・相馬市には夜19時ごろ到着。夜間の訪問にも関わらず、22時の避難所の消灯までインタビューを引き受けていただきました。

 「地震については本震以前にも小さな地震が頻発していたので余兆のようなものは感じていたけど、具体的な備えは行なっておらず、自宅の1階が流され多くの家財を失ってしまうような津波は予想外だった。その後も逃げ延びることで精一杯だった。

 アトピー性皮膚炎について、震災以前から皮膚症状の改善をはかるため、アレルギー用の衣料洗剤を試すなど様々な試みを行っていたがなかなか体質に合った治療を見つけることができいなか、避難所生活を送る中で体の痒みを訴え、血が出るほど体を掻いてしまうなど症状が酷くなってしまった。

 そこで支援ネットに相談をした。相談する経緯は、同避難所の別家族によりアレルギー支援ネットの紹介を受けて知った。

 しかし、普段から娘のアレルギーの悩みを相談することはなく、被災者の多くは自分と家族の事で手一杯なこと、アレルギーに関する悩みを共有する相手が少ないこと(同じ悩みを抱える人が居たとしてもお互いが認識していないという可能性も?)で、特に周りに相談はしていない。

 また、震災の影響によるPTSD:心的外傷後ストレスで、大人や友人が多い体育館から離れられなくなる子やもっと大人に構って欲しいという子が多いように感じられた。」

との事でした。アレルギーの支援で全てが解決されるわけではありませんが、私達が出来ること=アレルギー患者支援で少しでもお役に立ちたいと思います。また、周囲の方々からのアレルギー患者への配慮を促していく活動も取り組んで行きます。

110507福島県相馬市①