2011 年 09 月

岩手県各局訪問と冬の気配

 27日は、G車(東北で乗っている日本財団から借用しているベンツのジープ)の5000km毎のオイル交換を忘れており、あわてて盛岡まで走りました。大船渡からは160km以上の距離です。今回は15500kmのオイル交換です。6月にG車を借りたときは3000km程度でしたので4ヶ月で12000km走ったことになります。毎日土日も休まず100kmも走ったことになり、如何に岩手・東北が広いのか改めて実感しています。

 今回の盛岡訪問は急だったので、岩手県各部局との今後の支援活動について話し合いが出来るか心配でしたが、幸いにも、どこの部局とも時間調整が出来、かねてから行かなければと考えていた県栄養士会にも訪問することが出来ました。その日はそのまま盛岡で一泊し、翌朝、今度は釜石市に向かいました。出来るだけ山越えを避けて走りましたが、それでもアップダウンは避けられず、山間の「朝霧」をなんども通り抜け、車の暖房も冬並みに暖かくして走りました。 途中、すでに電光掲示板には「凍結スリップ注意!」も・・・。道路の電光表示は4度でした。(エッーと思わずつばを飲み込みました!)秋を通り過ぎて冬の気配といってもまだ紅葉は殆どみかけません。 来週あたりの大陸から張り出す寒気を伴う高気圧は東北の山に初雪をもたらすかもしれません。 こうした高気圧は急激な乾燥も持ち込み、ぜん息発作を引き起こすことになります。すでに、大槌町の小児科の先生から「ぜん息がこれから心配なので、ネブライザーを用意してほしい」との依頼がありました。東北にいないと実感できない季節の変化を痛感させられ、早くも冬支度を本気で考えないといけないこの頃です。同時に、仮設の皆さんはどうしているのかと案じられます。

子育てサークル参加報告

 子育て支援のびのび子育てサポーター「スマイル」の9月「楽しくあそぼう」に参加しました。その報告です。

 9月26日(月)、児童家庭支援センター大洋「福祉の里公園」で10時からお昼まで24家族、スタッフも入れて101人の方が、青空が広がる「福祉の里公園」で、楽しくあそびました。

 この日は奥州市から子育てボランティアや大船渡の移動図書館ボランティアの方々の応援も入り、子どもたちは久しぶりに公園でのびのびと過ごせたようです。卵でアナフィラキシーショックを起こしたアレルギーの子どもたちも一緒に参加です(おやつは各自用意)。

 公園にある滑り台やシーソー、砂場で自由遊びをしたあと、移動図書館ボランティアの方が秋田のお母さんたちから送られてきた絵本やかわいいと人気の布製のバッグがみるみるうちにお母さんたちの手に、子どもたちはさっそく絵本を広げて楽しんでいました。

滑り台滑り台

人気のバッグと絵本人気のバッグと絵本

仲良く絵本仲良く絵本

 11時前に奥州市から社協のマイクロバスで駆けつけてきた子育てボランティアの皆さんによる読み聞かせは、大きな絵本と澄み切った声の歌がお母さんたちをくぎづけです。

 ピカチューとおサルなどのぬいぐるみも参加し、みんなで歌って遊んだあとは記念撮影。中には怖がる子もいて大騒ぎです。

ぬいぐるみと遊ぶぬいぐるみと遊ぶ

ぬいぐるみと記念撮影ぬいぐるみと記念撮影

みんな一緒に記念撮影みんな一緒に記念撮影

 最後に奥州市の社協から沢山の支援物資の提供。山のようにあった紙おむつや靴、ティッシュなどなど、参加のお母さんが段ボール箱に支援物資を詰め込んで車の中に。

奥州市から一杯の支援物資奥州市からいっぱいの支援物資

あっという間になくなる物資あっという間になくなる物資

 あっという間に過ぎた午前中のあと、「スマイル」のスタッフ会議にも参加させていただきました。私たち、アレルギー支援ネットワークの今後の支援活動も応援してくれるとのことで、とても頼もしい助っ人です。

陸前高田の育児イベント参加

 午前に陸前高田市内で活動再開した子育てサークル「きらりんきっず」の「おやこの広場」に参加してきました。前回、訪問した際にお母さんたちからたくさんの質問を受けましたので楽しみな広場の一つです。

 今回もスタッフ入れて10人程度の参加でしたが、その内、卵アレルギーの子が一人とぜん息のお子さんがいる方2家族参加でした。なんと、お母さん2人も(スタッフも方も)ぜん息で、吸入器が津波で流されており、毎日薬を欠かしたことがなく、これから心配とのこと。

 さっそく手持ちの2台の吸入器をお渡ししました。お母さんたちも予想もしていない展開に大変驚かれていました。(何より、驚かれたことに一番ビックリしたのは私本人ですが…。具体的な支援内容を書いた私たちのポスターを見ていないことも改めて痛感。)スタッフの方も含め皆さんが津波で家を流され仮設住宅や民間のアパートにすんでいる方ばかりでした。

 また、14日の夕方、大阪西宮から届いたばかりのパンとケーキ、クッキーを支援しました。卵アレルギーの子も安心して食べて、他の子どもたちも一緒に口の中にいっぱい!パンを入れていました。「なかなか卵を除去したお菓子が今なくて困ってる」と言っていたお母さんたちも「今日はお昼食べなくてもいいくらいね」と嬉しそうに子どもたちの様子をみていました。

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