第6報

 本日3/20(日) 10:30 過ぎに、名古屋の事務所から、栗木と、車(ワゴン車)付きでかけつけてくださったボランティアドライバーのIさんが、アレルギー対応の物資を積んで、第二便として、仙台にむけて出発しました。Iさんは、事務局にきてくださったボランティアGさんのご紹介です。
 お米アレルギー用のケアライス、レトルトのカレー、ふりかけ、お菓子など、1000食分くらいを仙台と盛岡の拠点に届け、加えて、その拠点から、SOSの患者さんに届けるボランティアさんを組織することと、被災地の避難所に、「アレルギーの患者さんへお知らせ」ポスターを貼ることと、被災地の情報収集を目的にむかいました。湖西市から提供をしていただいた、アレルギー対応のアルファ化米は、新潟の拠点から出発した、腎臓透析患者さんの物資を運ぶ車に載せていただいて、仙台で合流します。おそらく深夜に仙台に到着でしょう。
 Iドライバーは、明日には、名古屋にもどりますので、ここでバトンタッチをして、仙台から盛岡までの物資運搬と、盛岡周辺の市町での避難所などの訪問は、埼玉から、アレルギーの子どもをもつお父さん、Kさんが、駆けつけてくださり、仙台で合流です。アレルギーっ子のためになんとか協力したいと、発災後、一番にボランティアドライバーの名乗りをあげてくれたお父さん。ありがとうございます。
 明日は、盛岡の拠点に物資をおいたあとは、盛岡で募集して集まってくれたボランティアさんたちとともに、宮古市、などの避難所や、社会福祉協議会や市などの自治体をまわることになる予定です。
 朝、物資を積んだワゴンを送りだしたあとの事務局は、ボランティアドライバーさんの保険の加入や緊急車両申請の手続き、盛岡の拠点の「ミルク」の藤田さんとの打ち合せ、福島拠点の現状把握、マスコミの取材、物資を運ぶワゴン車を提供していただける先がないかの交渉、などを行いました。

緊急車両表示

緊急車両表示と栗木

積み込み

支援物資

第5報

 13時から支援ネットも所属しています、「アレルギーの会全国連絡会」の運営委員会が、支援ネットの事務所で開催されました。22年度の運営委員に加え、災害担当の「アトピッコ地球の子ネットワーク」と「アレルギー支援ネットワーク」が加わって、今回の震災における救援活動の、現状報告と、今後の活動についての話し合いをしました。名古屋までお越しになれない会の運営委員さんは、インターネット会議の形で参加しました。(Skype利用)
 被災地にある患者団体を拠点として、災害担当の団体が中心になって支援活動を行い、それ以外の会は、それぞれの会ができる範囲で業務を分担してサポートをおこなうことを確認し、情報の共有、支援体制の組み方をどうするか、など熱い議論が3時間以上かわされ、今後の方針が固まりました。
 夜には、発災後、支援ネットにSOSがきた、多賀城市内のアレルギー患者さんお二人と、再度、連絡がとれました。
 多賀城市役所の健康課よりヘルシーハットに連絡があり、保健師さんが避難所をまわり食物アレルギー対応の必要なかたの情報を集めてくださっていること、要望としてあがった、アレルギー用粉ミルク、おかずになるもの、おやつ、パン、 レトルト食品などは、近日中にヘルシーハットさんが市役所まで届けてくださる予定であることをお伝えしたら、本当に喜ばれ、安堵しておられました。
 おひとりは自宅にいて、先日、行方不明になった、アレルギー食(結局不明のままですが…)を、坂総合病院や市役所にとりにいったりされていましたので、今回も市役所に物資が届けばとりにいけると思いますとのこと。市役所の担当者から電話もいただいたそうです。
 もうお一人は、多賀城市内にある実家に疎開をされていましたが、事情があって 城南小学校(避難所)に移動して避難をされていました。おにぎりやパンの支給があり、小麦のアレルギーのため、パンのときはおにぎりと交換をしていただいているとのことで、なんとか過ごせています…とのことでした。

 SOSをいただいてから物資がお手元に届くまで、実に、10日以上かかることになりそうです・・・。

第4報

 発災後、1週間たちました。その間、20名以上のアレルギー疾患をおもちの患者家族の方からSOSが入り、アレルギー対応物資のある場所(拠点)をお知らせしたり、相談にお答えしたり、市役所や社会福祉協議会の方への橋渡しをしたり、新たな拠点を作るための交渉をしたり・・・被災地であるがゆえに、携帯電話が思うようにつながらず、被災された方の不安な思いを考えるといたたまれない気持ちにもなりました。
 アレルギーの子どもをもつ全国のお母さんお父さんからは、自分たちにできることを一生懸命考えました、と寄付金をいただいたり、専門知識を生かして自宅でできる仕事をしますと連絡をいただいたり、アレルギー用の物資を送りたい、と連絡をいただいたり・・・たくさんの温かいお気持ちをいただきました。
 また、事務局におけるボランティアスタッフを募集すれば、20人以上のかたから、ご連絡をいただき、今日は4人の方にお手伝いいただき支援活動をすすめました。

 3/20には、名古屋から第2便が出発して新潟の拠点で物資などを積み、再び、山形経由で仙台にはいる予定で準備をすすめています。
 支援物資のお申し出をいただいた企業の方との連絡、車両や運転ボランティアさんの募集・手配、被災地での新たな拠点づくり、避難所に「アレルギーの患者さんへお知らせ」のポスターを配ったり拠点から患者さんへ物資をお届けしたりするボランティアさんの募集、など、またたくまに一日が過ぎました。
 避難所で不自由な生活をされているだろう患者さんには、まだまだ、私達の支援の手は届いていません。

 私達は、被災地でお困りの患者さんに、直接、確実に支援物資をお届けすることができるような仕組みづくりを全力でおこなっています。