復興の影 東北事務局の活動

 東北事務局スタッフが以前支援した方を再び訪問した結果、アレルギーとは直接関係はないものの、腰痛が我慢できないくらいひどいで診療を受けようにも病院までの交通手段がなく困っているとのことでした。

 理由を聞くと、家計の収入が限定的で2人分の食費と仮設住宅で支払う水光熱費などを支払うと、日用品を買う余裕はなく、病院にいく交通費(数万円するタクシー代)など払えない状況だと判りました。

 そんな状態で、今まで頼りにしていた病院への送迎バス(車椅子用の)を運行していたボランティア団体は9月末で事業撤退してしまうし、親切にしてくれるボランティア団体に色々とお願いをしすぎて最近は心苦しくなっていることで、大変お困りでした。

 幸い、地元のボランティア団体に社会福祉協議会の介護専用の送迎バス利用を掛け合っていただき、病院への交通手段は調整出来ましたが、これから来る冬支度が思いやられます。

 ボランティア団体からの支援物資で冬がすごせるのだろうかと心配でなりません。

 自立するための支援が必要なのは当然ですが、それ以前の問題で物資の支援を滞らせられない事情が仮設や被災地で暮らす人々の中にまだ多くの問題として山積みになったままです。