被災地内の活動

釜石の保育園・大船渡の給食センター・陸前高田の行政訪問

 9日は長岡から荷物を持ってレンタカーで帰ってきた宮田さんと2台の2t車で走ることに。

 宮田は大槌町の保育園訪問。私・栗木は釜石の園長先生にお会いできず、支援が保留となっていた保育園(幼稚園も開設)、2病院の院内保育所と連絡を受けた大船渡の学校給食共同調理場、陸前高田の福祉課(保育園担当)5ヶ所を訪問することに。

 普段運転に慣れていない2tのアルミ板のトラック、おまけに超!久しぶりのマニュアル車の扱いに戸惑いながら今日も車で走り回ることに。

 新潟から借りてきたこのレンタカーのナビが古いのか保育園の電話が登録されておらず、おまけに、近くまで行けるが、目的地がどこか分からずぐるぐる回る羽目に。

 (どうやら宮田さんも同じ体験したらしく、とROADプロ(震つな)から借りたジープ用に買ったばかりのナビは役に立たなかったようだ。)

 まずは、保育園から。この幼稚園と併設した保育園の園長先生からは重傷な子もおり、大変助かると感謝され、食材を入手する方法やアレルギーの情報が入らないのでこうした支援は大変助かると今後も支援していただけるとありがたいと。幼稚園も入れると200人近い子どもたちがおり、この地域の子育ての拠点となっているようだ。

 次は保育所だが、訪問した時間帯が悪く、お散歩中のようで会うことができず、後日連絡することにし、大船渡の初めての救援要請の学校給食共同調理場へ。

 400人程度の食数を作る共同調理場には扱いやすいレトルトのカレーかもと思いつつ、レシピがなく名取の300食の試食の経験を話をするが、献立表にもとづく具体的な話ができないのがつらい。早く名古屋から資料が届くのを祈る。

110610陸前高田の保育園

110610ガソリンスタンド

110610被災地の様子1

110610被災地の様子2

岩手県大槌町の給食センター

 今日は教育委員会と話し合った後、大槌町の学校給食センターに訪問することにした。

 少し離れた、吉里吉里(きりきり)の場所にある。もう13時近い、給食の配送はすでに終わっている時間だと思い、訪問することに。栄養士の方に会うことができた。

 「あくまで災害時の簡易給食」(救援物資で届けられた食材を主に使用した献立)、「アレルギーと区別する容器がないので、できるだけ卵などを使わない献立。抜いても1つだけを取り除けるように工夫し、アレルギーの子もできるだけ食べられるようにしている」と強調されていた。アレルギーの子どもの人数を聞くと104人もいるとのこと(震災前、全部で1100人ほどの食数)。

 1100人分のどんな食材の提供ができるか、大いに検討の必要がありそうだ。栄養士さんらにお礼を言って、どんな支援ができるか検討する旨をお伝えした。

110608現地写真⑳大槌献立
6月の献立表。米食の和風献立で、これなら食べられる子は確かに多い。栄養士さんの工夫と苦労が伺えた。私たちの目標でもある「アレルギーの子もみんな一緒に食べられる」給食が被災地で実践されている。すばらしい!

釜石市保育園訪問:釜石保育園平田分園

110608現地写真③釜石保育園平田分園

釜石保育園平田分園。アレルギーの子が1人で、3歳までの保育で24人の園児という園。離乳食用のおかゆと米粉麺、米麺をお渡しする。「写真を撮らせてください」とお願いすると、保育士さんを呼び園長先生も子どもを抱っこし、撮影。調理担当の先生も一緒にと、みんなで撮りました。