名古屋事務局

7月第2週目の支援活動報告

名古屋事務局より個別支援の活動報告をいたします。
 
 今週は、相談数は7件でした。 県別では、岩手県2件、宮城県2件、福島件1件、新潟県2件(共に福島から避難した方)。 症状別では、喘息が4件、アトピーが1件、その他(皮膚炎や日光アレルギーなど)が2件。

 まだ体育館などで一時避難中の方や、転々と引越しを余儀なくされている方、何とか自宅で暮らせているものの仕事に出れない方など状況は様々ですが、個々にアレルギー支援ネットワークで実現可能な範囲で支援を行いました。
 
 また、岩手県で支援活動をしている患者会(アレルギーっ子サークル「ミルク」)からの要請で物資(肌着や食べ物など)を宅配で送りました(もちろん無償支援として)。

 先週支援した疎開先の方からお礼のお手紙を頂きました。ごく一部だけですが紹介をさせていただきます。とても心の温まるお手紙を頂戴し、事務局としても大変勇気付けられました。

7月1週目の個別支援報告

名古屋事務局から報告します。

 今週は、5件の個別相談・支援を対応しました。2件は福島県から、1件は石巻市から、残りは疎開先の大阪と東京から各1件でした。

 福島県は原発の影響で、まだまだ先の見えない避難生活をしている食物アレルギー患者からの支援要請で、もともと避難していた学校が再開するため新たな避難所に移動したものの、そこでの生活でお困りの方でした。

 支援ネットでは、アレルギー患者に必要な支援物資(今回は主に食べ物)を宅配し、同時に避難所生活の環境改善を、災害支援NPOのネットワークを通じ要請し、対応しています。

 また、疎開先の東京の方は多賀城市から疎開された方で、近くの医療機関やお店の相談でした。

 福島から 大阪に身一つで疎開をされた方は、市営住宅に入られたものの、調理器具など生活用品の支給までにはあと少し時間がかかる中で、食物アレルギーがあるために外食もできず、たいへん困られてお電話をかけてこられました。

 市の社会福祉協議会にもお電話をし相談をいたしましたが、社協から個別訪問も数回されており、精一杯の対応をしてくださっていることがわかりましたが、食物アレルギーであることは十分に伝わっておらず、また、その対応までは難しいとのことでしたので、とりいそぎ、調理せずとも食せるレトルト食品とアルファ米を中心にお届けをいたしました。

 石巻市からはぜん息患者さんからのSOSで、以前にご相談があり、専門医にかかり正確な診断と投薬をしていただくようアドバイスをした方からで、そのようにきちんと治療を開始されたとの報告と御礼でした。その時のお約束どおり吸入器を支援させていただきました。

 6月ごろから、宮城県や岩手県からの支援要請の相談電話は減っていますが、福島県からは相変わらず、定期的に支援相談電話が入ってきます。

 一刻も早く原発問題が解消され、福島県も復興の道へと進めるのを願うばかりです。。。

7/2 再始動準備!

 今週末は6月末までの契約だったレンタカー(トラック)の返却と追加の支援物資輸送のため、東北から担当者が名古屋に一時帰還しました。

110702活動報告
 支援物資詰め込みと簡単な打ち合わせをする担当者たち

 6月から開始した新たな支援活動(炊き出しや給食センター、保育園などへの施設単位の支援)の調整・実施を行って来た東北事務局。

 その活動中に、岩手県大船渡の学校から緊急時に対応出来る非常食の備蓄の支援要請がありました。これにお答えするカタチでアレルギー対応のアルファ化米600食を今回は輸送します。

 これは活動最中に岩手県でまたも震度5という大きな地震が発生したことで、やはり、いつ生徒が帰宅困難になるか分からないという状態で、食物アレルギーのあるなしを問わずに安心して支給出来る非常食の重要性が改めて認識していただけた結果です。

 これは余震の続く被災地だけではなく、日本全国の防災の取り組みとして考慮して欲しいことです。

 東北事務局はこれまでの被災者個別支援も必要に応じもちろん行いますが、上記のような新たな“支援”活動にも重点を置いて活動を続けていく予定です。