被災地内の活動

津波の脅威は何処もすさまじい!(名取報告)

津波の脅威は何処もすさまじい!
津波の威力に負けない地域の絆!立ち上がれ名取!

先週から岩手県入りしています。
長期にわたる支援のあり方を模索するためです。

そこへ第2陣のボランティアをしていただいた方から地域の取り組みの情報が・・・。

宮城県名取市の職員の方が熱気球をあげて子どもたちに復興を始める町の姿を見てほしいと。そして、町が復興していくたくましさを胸に刻んでほしいと。

5月16日(月)、名取市に入ることに。
名取災害支援センターの方・太田さんやつないでいただいた高山市のマサイさんの熱い気持ちにこたえるために、大船渡入りする予定を急遽!変更する。

太田さんに被災現場の案内をしていただきました。
これまで、いわき市や陸前高田などなどの沿岸地域の被災状況を見てきましたが、何処もその津波の威力の大きさに圧倒!です。

それでも、太田さんは
「瓦礫の処分が緊急というが、撤去したあとどうするのか!?」「そこに家が建つのか。町ができるのか?もっと復興に向けた大切なことがないのか」と。
「地域の生産者が立ち直れるようにすること、地域の店が、地域の人々が元の生活に戻れるようにすること。もっとすぐにやることがあるのでは?」と問いかけます。

前議員とは思えぬ(失礼!)地域復興の熱意に思わず、共感!

ある家に案内される。
母の日にTVでも放映されたカーネーションの生産農家。

ハウスの中は津波で運ばれたヘドロが・・。これでもずいぶん片付けられたと。
「市に頼んだら、個人の家の中の片付けはボランティアを派遣できるが、店や田畑、ハウスは派遣できないといわれた」。太田さん曰く、「津波によって運ばれたヘドロに違いはない。まして、地場の生産者が困っていることは行政も考えないと。行政ができないならNPOができる仕組みをつくればいい。地域のみんなが喜ぶことをやろうや」と。

この意気込みにこたえて
アレルギー支援だけでなく、生産農家とその地域住民の瓦礫、&ヘドロ撤去も一緒に行うボランティア募集です。

しかも!その後、支援センターの事務所での話し合いに居合わせたバス観光会社の方が、「東京から仙台までの夜行バスを運行しているけど、仙台から名取までは無料で運行してもいいよ」と!
こんなときだからこそ、人の絆は広がるものと改めて感じる。

「熱気球をあげて子どもに元気になってほしい」から始まった名取市の絆の広がりはきっと、アレルギーの子どもたちを育む町づくり・復興にむけた希望のとりくみなると確信!
保育園や学校などとの話し合いもアレルギーの情報を共有するなどの連携が始まることに。

地域を人々の暮らしを思う心が、お互いの立場を乗り越えて、地域の自立・共助の仕組みづくりに結びつこうとしています。

今後の続報にご期待を。

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ボランティア募集

作業の内容;

アレルギー支援の炊き出しやと名取の生産農家、その周辺地域のヘドロ撤去。

集まった人数により、行き先を振り分けさせていただきます。

アレルギー支援(炊き出しなど);10人程度

ヘドロ撤去;20人以上

日程;6月4(土)~5日(日)、1日、2日でもOK。

東京から仙台までの交通費は各自負担です。(名取-仙台間は無料)

又、ボランティア保険など各自でお入りください。

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110516-1津波のすさまじい破壊力
津波のすさまじい破壊力!

110516-2破壊しつくされた漁港に集まる海の男達
破壊しつくされた漁港に集まる海の男達

110516-3ヘドロの中から生き返る花の生命力
ヘドロの中から生き返る花の生命力!

110516-4ハウスの中いっぱいのヘドロの片付けられた様子
ハウスの中いっぱいのヘドロの片付けられた様子

110516-5ヘドロがまだ生々しい
ヘドロがまだ生々しい!

110516-6名取災害支援センター
名取災害支援センター太田さん(右)

再度、東北へ!中長期支援活動の模索!

 本日5月12日からアレルギー支援ネットワークの災害担当、栗木が4度目の東北入りをしました。

 今までは支援物資輸送のためのルートや拠点確立、ならびに被災地の状況把握などがメインでしたが、今回は少し違う観点での被災地訪問です。

 それは、震災から2ヶ月が経ち、支援物資などだけではなく、被災地の復興のための活動です。

 復興支援が本業ではありませんが、復興とはただ単に元のカタチに戻すのではなく、よりよい街に“再び生まれ変わる再構築”ための機会でもあります。

 そのために私達は現地の団体などと協力をしながら、アレルギーに関する配慮や知識(ソフト面)を広めながら、現地で必要とされるハード面での復興支援も同時に協働して行ってく予定です。

 今回の栗木の現地入りはそのための下準備や調整です。今後の活動の詳細が決まり次第、このブログでも情報発信をしていきますので、ご期待下さい!!

第3弾 被災地ボラさん無事帰還!

 事務局から、アレルギーでお困りの方への支援活動の今週の報告をします。

 今週は4月5日に出発した第2陣・被災地活動で協力して頂いたボランティアの方々がそれぞれ約1~1・5週間ほどの活動を終えました。今回は3・4日で実施した「アレルギー相談110番」に合わせて募集した宅配ボランティアの方々で、ギリギリまで詳細が決まらない活動計画でしたが、みなさま急な変更にも臨機応変に応対してくれた勇敢な方々でした。

 「アレルギー相談110番」で出てくるだろうと予測していた支援物資の宅配業務よりも、現段階では、まだまだアレルギーでお困りの方のニーズ把握が必要ということがわかり、急きょ活動は避難所でのポスター貼り、災害ボランティア団体や自治体などとの協働体制作り活動に変更しました。。日程は実にハードで、始めの数日間は福島県いわき市の支援体制作りと状況確認、その後は宮城で支援グループを訪問し、最後は岩手県での活動となりました。もちろん、移動は個人でバイクや車、そして野宿(車内やテント)…。

 4月でもまだまだ寒い東北地方。。。朝は2度だった日もあったそうです。また、余震も続いており、すぐ停電になる位不安定。野宿などの時は、特に電柱など倒れる物を常に確認していたそうです。。。

 また、これまでの被災地活動では、アレルギーっ子のお父さん達で構成されたメンバーで頑張ってくれていましたが、今回のメンバーは実に様々。必ずしもアレルギーに関して深い知識があるわけではないなか、支援ネットの活動に共感してくれた20代~50代のメンバーでした。みなさん本当に頑張ってくれて、当初は、岩手まで入る予定でなかったボラさんも活動を延長して協力してくれて、支援ネットの担当者が現地調査を終えて戻ってきても、みなさん引き続き残って活動をしてくれました。

 ガソリンや道路状況も不安定、そして寒い地域で頑張ってくれた大阪府Yさん、愛知県Mさん、群馬県Hさん、東京都Aさん、神奈川県Mさん、本当にお疲れさまでした。みなさまの活動を新たなメンバーに引き継いで、一人でも多くのアレルギーっ子たちの支援ができるよう頑張っていきます!