事務局の活動

震災がつなぐ全国ネットワーク

 本日は震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな)の総会です。東京で今回の東日本大震災の支援活動を行っている数々の団体関係者が集まり、情報共有・交換などをしています。

 団体正会員であるアレルギー支援ネットワークからも、数日前に4度目の現地支援活動から戻ってきたばかりの担当が出席。

 私たちのアレルギー患者対象の支援活動は多くの他NPO団体とも協働で行っているため、大変重要な会議です。今後も他団体との連携も大切に、支援活動をしていきます。

震つな:http://blog.canpan.info/shintsuna/

震災から10週間目で

 今週はテレビのテロップ放送(東北地方で被災者向けの情報が繰り返し文字で流れているそうです)で、私たちの支援活動について知った方々に個別に対応をいたしました。月~金で7件でした。

(宮城県5件、福島県2件。喘息3件、食物アレルギー2件、アトピー2件でした。それぞれ必要な物資を即日宅配しました。)

 数的には今までと変わりませんが、このメディアを通じたきっかけはやっと仮設住宅や自宅に戻り、個人でテレビを見る機会が出来たためだと思います。

 GW開けから仮設住宅に入る方が多くいるという情報は、現地で活動しているボランティアさんからの報告で把握していましたが、バラバラになる要支援者の方々にはメディアが効果的に働く時期になったようです。

 もちろん、今までもメディアを通じて支援についてお知らせする活動もしてきましたが、「一度聞き/見逃したらそれまで」の流動的な方法のため、あまり大きな成果は出ていませんでした。。。しかしやっとプライベートな空間で必要な情報を受け取る環境が整った今、テレビやインターネットなどからの情報発信が支援に繋がる可能性が高いと予想しています。

 そして、今まで“頑張って”我慢していたアトピー性皮膚炎や喘息などについて相談する余裕が出来たのかもしれません…。

 一日も早く安心して日常生活が送れるように、引き続きお手伝いしていきます。

被災地のアレルギー患者を支える人々① 支援物資の流れ

 震災から2ヶ月、アレルギー支援ネットワークは不眠不休&試行錯誤で震災直後から被災地のアレルギー患者を支援してきました。支援ネットは、多くの方々からの支援のお申し出を支援が必要な方に的確に支援し続けています。

 お申し出には様々なカタチがあって、まず震災直後は、支援ネットが以前から取り組んでいる東海・東南海地震に備えた災害協定で備蓄していた物資(アルファ化米・ミルク・副食・肌着など)を支援しました。その後は、私どもの活動を支援していただいている賛助会員(法人会員)さんから提供して頂いたり、私達の支援活動を自ら探し、直接「●●が提供できます」と連絡をして頂いた企業・団体・個人からのご好意に頼っています。

 ただ、物資に関しては、現地の状況が刻一刻と変わっていて、今日必要と言われた物を手配しているうちに、明日にはいっぱいになってたり、別のものが必要になってたり…という状況です(特に一般物資は)。ですので、これはアレルギーに関してだけではありませんが、いくら支援する側/したい側が被災地に支援物資という好意でお送りしても、不要なものやすでに溢れているものであった、ということも少なからずあります。

 また、物資は届いても、どうやって本当に必要な所・人に渡すのか…。少数派支援をするうえの課題です。

 支援ネットでは、一旦支援物資のお申し出をいただいたら、それをリストアップしておき、被災者の方と個別に相談し、本当に必要とされる方に必要な物を支援しています。
被災者の方や現地の支援団体が必要とされる物資が明確になった時点で、改めてリストを確認したうえで初めて支援物資提供のお願いをしています。渡す方法は宅配業者か、業者が届かないところはボランティアさんが手渡しをします。

 震災直後から大変多くの方から、ご支援のお申し出をいただいていますが、リストアップのままの方も多くいらっしゃいます。すぐに物資を送るのではなく、「本当に必要な方に必要な物を必要な量」で支援をしているので、なかなか皆様からのお申し出に即座に対応が出来なくて申し訳ありませんが、今後もピンポイントで地道に支援をしていきますので、ご理解ならびにご支援をよろしくお願いします。